第3回 日中韓ハイレベル気候政策研究フォーラム
日時:2016年 10月18日
主催:公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)
会場:新橋 TKP 会議室
第3回日中韓ハイレベル気候政策研究フォーラムが2016年10月18日、東京にて開催されました。
日中韓三カ国から参加した研究者がそれぞれ自国の気候政策の現状と課題を発表しました。今回の会合は三国が、状況は異なるが共通課題として抱える石炭問題を主なテーマとして据え、発表者は自国における問題点と現在行っている対策やこれから直面するであろう課題等についての分析を行い、今後どのようなシナリオが考えられるかを議論しました。
上記の議題の他にも、技術革新、及び再生可能エネルギーの新たな市場の創造やコマーシャライズ等、脱炭素社会に向けての三国の協力の可能性についても前向きな議論が行われました。三国間の協力は自国のためだけでなく、途上国を助け、世界の脱炭素化をリードすることにつながるであろうことが参加者の間で再認識されました。
会合の最後には、国立環境研究所(NIES)の増井利彦博士より「1.5度に関する特集号」について紹介があり、それについて参加者で話し合う場がもたれました。
次回の会合は2017年2月下旬に北京で開催される予定です。
【プログラム】
石炭問題への対応 — 進捗レポート(日本)
- 田村堅太郎 IGES 気候変動とエネルギー領域 エリアリーダー
石炭問題への対応 — 進捗レポート(韓国)
- テ・ヨンジュン 延世大学 国際学大学院教授
石炭問題への対応 — 進捗レポート(中国)
- ジャン・ケジュン 中国国家発展改革委員会エネルギー研究所(ERI) 部長
来年度の計画
- イントロダクトリー・プレゼンテーション 田村堅太郎 (IGES)
ディスカッション
- 三カ国の気候政策、特に電力分野における石炭問題への対処、及び共通の問題と課題の相互知識やより良い理解を得るための比較研究
- 三カ国共通だが見解の異なる問題と課題
- 三カ国が共同で取り組むべき共通の課題
- 三カ国共同で世界に貢献できる領域
「1.5度に関する特集号」
- イントロダクトリー・プレゼンテーション 増井 利彦 国立環境研究所(NIES)社会環境システム研究センター室長
- ディスカッション
会合まとめ(全員)
閉会