低炭素アジア研究ネットワークとは?

 低炭素アジア研究ネットワーク(Low Carbon Asia Research Network: LoCARNet)は、
アジア地域の低炭素成長に向け、科学に基づく政策形成とその実現のために、最新の研究成果や知見を研究者、政策担当者、関連するステークホルダーと共有し、議論を行なう開かれたネットワークです。
 地球環境戦略研究機関(IGES)は、2010 年頃から、国立環境研究所(NIES)とともに、低炭素アジアに向けた政策策定を目指し、ASEANを中心とするアジア諸国(インドネシア、タイ、カンボジア、マレーシアなど)で研究者と政策担当者の対話会合を実施し、アジア地域の研究者の交流を促進してきました。こうした対話会合や交流の機会を通じて、低炭素アジアを実現する重要性が強く認識されてきました。
 日本政府とIGESは、2011 年 10月にカンボジアで開催されたASEAN+3 環境大臣会合において、「低炭素アジア研究ネットワーク」の設立を提案、2012 年 4月に開催された、「東アジア低炭素成長パートナーシップ対話会合」にて同ネットワークを正式に立ち上げました。以来、ネットワークの活動進捗をASEAN+3 環境大臣会合に毎年報告してきています。

低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)の活動

 低炭素アジア研究ネットワークは研究者、政策担当者と関連するステークホルダーの対話を促進してきました。また、アジア、特にASEAN 諸国を中心に、研究能力や知識がしっかりとそれぞれの国に根付いた(オーナーシップをもった)形で、各々の国の研究者研究コミュニティを主体とした計画作り・戦略作りを支援し、さらに、域内における知識共有・情報交換の機会を提供することにより、地域協力に基づいた、アジア地域の研究能力を高めていくことを目指しています。